触ればわかる!?Roland AIRAシリーズをご紹介 〜福岡店スタッフ レッジの独り言 vol.5〜

皆様こんばんは。
chuya-online.com FUKUOKAスタッフ レッジでございます。

いつの間にやら12月になってしまいました。
福岡も突然冷え込んで冷たい風が吹いております。

寒さには割と強いつもりではありますが、朝晩はちょっとつらくなってきましたね…。
皆様も風邪などひかぬようお気をつけ下さい。


さて、今回はギター関係の製品から少し離れ、RolandAIRA(アイラ)シリーズを紹介してみます。

現在福岡店では、シンセコーナーの一角にAIRA製品をまとめて体感できるようにセッティングしております。

後ほど紹介しますチュートリアル動画も一緒に流していますので、触ったことが無い方でも安心!
むしろ動画を見ていると実際に触りたくなること請け合いです(笑)

今回はこの(ギタリスト的には)なんだかとっつきにくそうなAIRAシリーズを紹介します!


-そもそもAIRAとは?-
AIRAシリーズは2014年3月から発売されているRolandの新ブランドです。ダンス・ミュージック・シーンにおいて製作、パフォーマンスの垣根を超えて新しいサウンドを創造するブランドとして発表されました。

…これだけではよくわからんですね。
わたくしレッジもこの系統の機材にはそれほど明るくないので多少ふわっとした説明になりますが、少しばかり解説をば。

テクノ系の楽曲であったり、最近ではEDM等に代表されるジャンルでは、電子楽器のサウンドが多く使われています。
その中でアナログ時代に「名機」と呼ばれた機材とそのサウンドの存在があり、今でもミュージシャンにとっては欠かせないサウンドとなっているものがあります。
Roland社の製品で言えば、「TR-808/TR-909」「TB-303」といった製品が挙げられます。
それらの製品は80年台に発売された製品群ですので、今の時代だと故障のリスクであったりPC等の現代の電子機器との連携、という問題が立ちはだかってきます。
実機のサウンドを使うことが難しくなって来る以上、その名機の再現を求める声が上がってくるのは当然の流れと言えます。
※ギタリスト的にはビンテージのMarshallサウンドとか、OD-1のサウンドに置き換えると想像しやすいと思います。

また、現代の音楽制作の現場はPCベースとなっています。
DAW上で名機のサウンドをモデリングしたソフトシンセを動かすこと自体は造作も無いこととなっています。
しかし、ライブでのパフォーマンスにおいては、リアルタイムでパラメータを可変させたいミュージシャンが数多く存在します。
リアルタイムでのパラメータ操作には、やはりアナログライクなツマミであったり、フェーダーの操作感が求められてきます。
※仮に製作ではワウの可変をオートメーションで書いても、ライブではワウを踏みたいですよね…。

以上のような状況から、名機のサウンドをしっかりと再現しつつ、アーティストのアイデアを直感的な操作で実現する機材への要望が潜在的に高まっていたと言えると思います。
この「名機のサウンド」「リアルタイムでのパフォーマンスの発揮」を可能にする電子楽器を目指して開発されたのが「AIRA」シリーズです。


-AIRAシリーズのラインナップ-
じゃあ現在AIRAシリーズはどんな製品が出てるの?と言う事でざっくりと紹介させていただきます。

・TR-8

リズムマシンの名機「TR」の名を冠する製品です。
「TR-808/TR-909」のサウンドを引き継ぎつつもPCとの連携など、現代の音楽シーンのニーズに合わせた設計がされています。

ちなみにYouTubeのRolandChannelにて公開されているチュートリアル動画がこちら↓

電源を入れてからリズムを作っていく過程、音色の切り替えやエフェクトの掛け方など、この動画だけでTR-8の基本的な使い方を網羅しています。 プリセットを消去するところから紹介したりとなかなかマニアックです(笑)


・TB-3

今なお世界中で愛されるベースシンセサイザーTB-303。
昔聴いていたwebラジオのパーソナリティが「TB-303の音はTB-303じゃないと出ないんだよ!」と力説していたのを思い出します(笑)
このTB-3はTB-303を最先端のデジタル技術ACBテクノロジーを用いて、内部回路をパーツ単位で緻密にモデリングして再設計し、現代的な仕様にリファインしたものです。
TB-303のサウンドを持っていることは勿論ですが、エフェクト加工されたサウンドや新しいサウンドも内蔵しています。

このTB-3のチュートリアル動画はこちら↓

タッチパッドを使って様々な表現が可能なので、鍵盤が弾けなくても色んな事ができるのが楽しい機材です。


・VT-3

コンパクトなボイス・トランスフォーマーです。平たく言うとボーカルエフェクターです!(笑)
このVT-3はAIRAシリーズの中で一番試奏が多い印象があります。
EDM系の音楽では加工されたボーカルが多いのですが、それをライブでも実現できるように設計された商品です。
コントロールも少なくて非常にわかりやすい製品だと思います。
階層を下ってエフェクトを選んで…みたいな行程もなく、ノブを回してフェーダーを調節して、で好みのサウンドが得られるのでライブでも楽々です。

こちらもチュートリアル動画があります↓

ピッチを変えたりリバーブを掛けたり…という操作が直感的に行えるので、ロックバンドのボーカルがここぞ!という時に隠し味的に使っても楽しいかもしれませんね。


ここまでの3機種が最初に発売されました。その後、これから紹介する「SYSTEM-1」と「SBX-1」が発売されます。
ではもう少しお付き合いください。


・SYSTEM-1

1970年代にローランドが発売したSYSTEM-700/SYSTEM-100。そのサウンドを現代的にアレンジしたアナログ・モデリング・サウンドを持つシンセサイザーです。
SYSTEM-1はACBテクノロジーで再現されたソフトウェア・シンセサイザーを自在に入れ替える「PLUG-OUT」コンセプトを採用しています。
簡単に言うと、SYSTEM-1の中身を入れ替えて持ち運ぶことができます。
サウンドメイクに必要なパラメータをつまみやスライダーで操作でき、PCやMIDIとの連携も取れる、アナログとデジタルが上手く融合したシンセサイザーです。

このSYSTEM-1のチュートリアル動画がこちら↓

わたくしレッジは鍵盤がほぼ全く弾けない人間なので、正直シンセサイザーには多少の苦手意識があるのですが、このSYSTEM-1はパラメータを視覚的に触りながら操作できるので、鍵盤が弾けない、シンセサイザーを触ったことが無い、という方にもわかりやすく使える商品だと感じました。
アルペジエーターも備わっているので、鍵盤が弾けなくてもそれっぽいことができます(笑)

「PLUG-OUT」に関しては、1979年にローランドが発売したモノフォニック・シンセサイザー SH-2を再現した「SH-2」が販売されています。
非常に太いサウンドで、EDM系サウンドにマッチする音色です。
この「SH-2」は、SYSTEM-1をお持ちでない場合もAU/VST3.6対応のソフトウェア・シンセサイザーとしてご使用いただけます。


このいかにもメカメカしいルックスがたまらんです…。どこをいじっても音が変わるのでだんだん楽しくなってきます(笑)


SBX-1

アナログ/デジタル/PCを繋ぎ、同期演奏を可能にするシンク・ボックスです。
DIN SYNC、MIDI、USB/MIDIという多彩な入力を持つだけでなく、それぞれをマスターにしてフレキシブルなセッティングを行えます。
SBX-1をマスターにして、外部機器をコントロールすることも可能です。

CV(音程)、GATE(音符)信号の出力も有するので、アナログ・シンセやモジュラーシンセの演奏も可能です。

ちなみに現在福岡店ではこういうセッティングになっています(判りづらい図ですみません…)。

MIDIの経路はTR-8からTB-3を経由してSBX-1へ。そこからSYSTEM-1のMIDI INに繋がっています。
SBX-1のCVとGATEのアウトはdriftbox(後述)のそれぞれのインプットに繋がっています。

この繋ぎ順だと、TR-8をスタートさせると全ての機材がいっぺんに動き出します。
driftboxは、TB-3のパターンで演奏される形となっています。


さてさて、AIRAシリーズのラインナップは以上となっております。
いかがだったでしょう?

ぱっと見だとつまみやボタンが多くて尻込みしてしまうかもしれませんが、実際に触ってみると意外と簡単です。
つまみと機能が直結しているのが魅力的な機材ですね。
直感的な操作でプレイヤーのアイデアや思考を邪魔しない設計になっているのでしょう。


-番外編-
AIRAシリーズの商品ではないのですが、AIRAコーナーに展示しているシンセサイザーをここで個別にご紹介します。

REON Driftbox R_Limited

国産シンセサイザーメーカーREONのアナログシンセサイザーです。
鍵盤が無い音源のみのシンセサイザーですね。
CVとGATEのインプットが有るので、これらを用いて外部から制御するような形になっています。
多数のミニスイッチにAIRAを意識したようなカラーリングと、AIRAシリーズとの親和性はばっちりな機材です。
小型のシンセですが、機能は必要十分といった印象で、より複雑なシステムへの組み込み、CV-MIDIコンバーターでMIDIとの連携も取れるので拡張性もバッチリです。
ちなみにこの商品、限定70台と数が少なく、在庫状況としましては現在福岡店店頭に展示している1台のみとなっています。完売しました。ご注文ありがとうございました。



さてさて、駆け足で紹介してきましたが、AIRAシリーズいかがだったでしょうか。
わたくしレッジはこの辺りの機材の知識はあまり持っていなかったので、とても新鮮な体験ができる機材でした。
そして、使ってみると自分が聴いていた音楽の中にTBやTRのサウンドが溶け込んでいることにも気づきました。

ダンス・ミュージック系のアーティストに向けられた製品ではありますが、個人的には現代のギタリストにもおすすめしたい機材です!
TRやTBは作編曲時のリズム系のお供にも使えますし、SYSTEM-1をマスターキーボードにしつつも時折シンセサウンドでSE的な音色を入れたり…と、表現の幅を広げてくれることは間違いないツールたちです。

冒頭でも紹介しましたように、現在福岡店店頭ではAIRAシリーズ全機種を実際に触って音が出せるようにセッティングしておりますので、ぜひとも店頭で体感してください!
使い方がわからない場合はレッジをお呼びください!出来る限りわかりやすく説明させて頂きます!


さて、今回はこの辺りで筆を置こうかと思います。
ここ最近福岡店は新入荷ラッシュで紹介したい商品が沢山有るので、次回何について書くか悩みどころですね…。
新入荷商品等々についてはchuya-online.com FUKUOKA FBページもチェックしておくと情報が早いかと思います!

また次回、できるだけ間を開けずにまた皆様にお会いできるようにしようと思っております。
それでは、福岡店スタッフ レッジでした。

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